開催レポートREPORT
- 開催レポート
- 登録番号 230020102
山と自然のサイエンスカフェ@信州「シカのはかり方」
- 2023年06月28日(水)開催 [参加者:17名]
- 開催場所:県立長野図書館 信州・学び創造ラボ
- 地域講座
- 自然との共生(生物多様性・自然環境の保全・自然体験等)
●ニホンジカは現在、日本の生態系を大きく変える野生動物として注目されています。
【シカの増減傾向を測る】地域によりシカの増減傾向は異なります。傾向を知る方法の一つが、ライトセンサスという調査です(写真)。夜、観察しやすい場所に出てきたシカにライトをあてると、シカの目が光を反射し、何頭いるかを数えることができます。これを同じコースで継続すると、大まかな傾向を把握できます。最近では、赤外線カメラ付きドローンで上空から撮影し、シカを数えることもできます。ドローンの活用で、人が到達しにくい場所での調査も進むかもしれません。
【食痕からシカの採餌影響を測る】シカは1日数kgの植物を消費し、その積み重ねにより生態系を大きく変えてしまいます。シカによる生態系への影響は、シカが食べた植物の種類や本数を調べることで知ることができます。八ヶ岳や南アルプスでは、低木や草本の多くが消えてしまい、高密度なシカが森や高山植生を変容させたことが分かりました。北アルプス後立山連峰でも、シカが好まない植物が増えてきました。険しい山岳地で、シカが少ない生態系を維持するにはどのような方法があるのか、難しい局面にあります。
会場の「県立長野図書館 信州・学び創造ラボ」
ライトをあて、シカを数えるライトセンサス
- 講座名山と自然のサイエンスカフェ@信州「シカのはかり方」
- 開催日時2023年06月28日(水)17時30分~18時30分
- 開催場所県立長野図書館 信州・学び創造ラボ
- 主催者長野県環境保全
- 講座料無料
- 主催者からの
コメント長野県環境保全研究所の研究内容に関して、ご興味のある方は、下記のホームページをご覧ください。 ●長野県環境保全研究所:https://www.pref.nagano.lg.jp/kanken/ ●長野県環境保全研究所飯綱庁舎Facebook:https://www.facebook.com/necri.iizuna
REPORT - 2023.09.19